コストコ「会員制ビジネス」の秘密に学ぶ|顧客を囲い込む戦略

コストコはなぜ「会員制」なのか?

コストコ(Costco)。

週末になると、大きなカートを押した家族連れで賑わう巨大な倉庫型店舗。一度行くと、ついつい予定外のものまで買ってしまう…そんな経験、ありませんか?

コストコは、世界13ヶ国に約870店舗を展開し、年間売上約28兆円を誇る、世界最大級の会員制倉庫型小売チェーンです。

でも、コストコがここまで成功した理由は、単に「商品が安いから」ではありません。

実は、コストコの強さの秘密は、「会員制」というビジネスモデルにあるんです。

今日は、コストコの成功事例から、「顧客を囲い込む」マーケティング戦略のヒントをお伝えします。


コストコの利益の大半は「会員費」から生まれる

コストコには、驚くべき事実があります。

それは、コストコの利益の大半は、商品の販売ではなく「会員費」から生まれているということです。

コストコの会員費は、年間4,840円(税込)。日本国内だけで約300万人の会員がいると言われています。つまり、会員費だけで年間約150億円近い収益があるわけです。

一方、商品の販売は、ほとんど利益が出ないギリギリの価格設定になっています。なぜなら、コストコは「商品を安く提供することで、会員に喜んでもらい、会員を増やす」というビジネスモデルだからです。

つまり、コストコのビジネスモデルはこうなっています。

会員費で安定した収益を確保する → 商品を極限まで安くできる → 会員が満足する → 会員が継続し、新しい会員を紹介してくれる → さらに会員が増える。

この好循環が、コストコの強さの秘密なんです。

コストコが教えてくれるのは、「一度きりの販売ではなく、継続的な関係を作る」ことの大切さです。

「会員になる」ことで、行動が変わる

コストコの会員制には、もう一つ大きな効果があります。

それは、「会員になった瞬間から、お客様の行動が変わる」ということです。

例えば、あなたがコストコの会員になったとします。年間4,840円を払いました。

すると、こんな心理が働きます。

  • 「会員費を払ったんだから、元を取らなきゃもったいない」
  • 「せっかく会員なんだから、コストコで買い物しよう」
  • 「年会費分は使わないと損だ」

これを心理学では「サンクコスト効果」と呼びます。一度投資したお金を無駄にしたくないという心理が働いて、行動が変わるんです。

結果として、コストコ会員は、年に何度も足を運ぶようになります。そして、行く度に予定外のものも買ってしまう。この繰り返しで、会員費以上の金額を使うことになるわけです。

コストコが教えてくれるのは、「お客様に”会員”という特別な立場を提供することで、継続的な関係が生まれる」ということです。


「会員だけの特別感」が、ロイヤルティを高める

コストコのもう一つの戦略が、「会員だけの特別感」を演出することです。

コストコの店舗に入るには、会員証の提示が必要です。この「入り口で会員証を見せる」という行為が、「自分は特別な存在だ」という感覚を生み出すんです。

さらに、コストコは商品のラインナップを頻繁に変えます。「あの商品、また買おうと思ったのに、もうない!」という経験、ありませんか?

これも実は戦略です。商品が常に変わることで、「今日行ったら、何があるんだろう?」というワクワク感が生まれる。そして、「また行かなきゃ」という動機づけになるんです。

コストコが教えてくれるのは、「会員に”特別な体験”を提供することで、ロイヤルティが高まる」ということです。

中小企業でも「会員制」の考え方は活かせる

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「コストコみたいな大企業だからできることでしょ?うちみたいな小さな会社には無理だよ…」

でも、実はそうじゃないんです。

確かに、コストコのような大規模な会員制は難しいかもしれません。でも、「継続的な関係を作る」という考え方は、規模に関係なく実践できるんです。

例えば、こんな方法があります。

メンバーシップ制度を作る。月額〇〇円で、特典や優先サービスを提供する。定期購入プランを用意する。ポイントカードやスタンプカードで、リピートを促す。会員限定のセールやイベントを開催する。

27年間カーディーラーでマーケティングを担当していた頃、私も「顧客との継続的な関係」を大切にしていました。

お客様に車を購入いただいた後、定期点検のタイミングでご連絡したり、新商品の案内をお送りしたり。一度きりの関係で終わらせず、長くお付き合いする仕組みを作ることで、リピート率が大きく上がったんです。

コストコが教えてくれるのは、「一度きりの販売ではなく、継続的な関係を作ることが、ビジネスの安定につながる」ということです。

「囲い込み」ではなく「選ばれ続ける」ことが大切

ただし、一つ大切なことがあります。

それは、「囲い込み」ではなく「選ばれ続ける」ことが大切だということです。

コストコの会員継続率は、約90%と言われています。これは驚異的な数字です。

なぜ、こんなに高い継続率を保てるのか?

それは、コストコが「会員に価値を提供し続けているから」です。安さ、品質、ワクワク感、特別感…これらすべてを提供し続けることで、会員は「コストコの会員でいたい」と思うんです。

もし、価値を提供できなくなれば、会員は離れていきます。会員制だからといって、お客様を「囲い込んだ」わけではないんです。

コストコが教えてくれるのは、「継続してもらうためには、価値を提供し続けることが必要」だということです。

あなたのビジネスでも、「お客様に継続的に価値を提供する仕組み」を作ることができれば、一度きりの関係ではなく、長く続く関係を築くことができるはずです。

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レスポンス広告デザイン事務所エーライティング

この記事を書いた人

森川 淳(もりかわ あつし)

レスポンス広告デザイン事務所エーライティング代表。三重県四日市市在住。カーディーラー27年+独立後、マーケティング歴30年。セールスコピー×セールスデザインのLP制作・ファネル構築で中小企業・個人事業主の売上アップをサポート。セールスデザイン講座講師として270名以上を育成。

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