より多くの顧客層にアピールできる
1つの中核商品を基本として、そこに特徴を足したり引いたりすることで、より多くの顧客のニーズに応えることができる。この価格設定方法は、商品に異なる価値を見出す新しい顧客だけでなく、特定のニーズを抱える顧客をも惹きつけることができる。
例えば、クレジットカードのアメックスにはグリーン・ゴールド・プラチナ・ブラックなどが揃っており、中核サービスは同じだが、それぞれに異なる特典が付いていて会費も違う。
このようなシリーズ化にはさまざまな種類がある。商品の一部だけを販売するバラ売り・アラカルト販売という方法もあれば、お客さんの少ないオフピークだけ安くする方法、あるいは品質を下げて安くする方法、逆に高額だがスピードが早い、順番を優先される、保証が手厚い、別の商品と一緒にパッケージ化する、使用目的ごとに別の形にする等々、さまざまである。
この手法を使うことによって1つの商品からさまざまな価格帯の商品を生み出すことができる。つまり、より多くの顧客層にアピールできるようになるということだ。
『生き残り価格設定術』ラフィ・モハメド より
そんなの知ってるよ
シリーズ化のような手法は、たぶん聞いたことのある手法で「そんなの知ってるよ」という方もいるかも知れませんね。ですが、“ただ知っている”のと、“実際にやっている”のは違いますよね。売上が伸び悩んでいる時、売上は順調だけどもっと向上させたい時。そんな時は、自社に使えそうな手法を積極的に試してみると良いと思います。
試して効果がなけれれば、他の手法を試す。このスピード感がビジネスを成長させるコツではないでしょうか?