今回は、前回の【時間をマルチプライする人①】の続きです(^_^)/
❸「不完全を許す」=任せる
マルチプライアーになるのは「任せる」の達人になることでもあります。
なぜなら、もしあなたが何かを削ることができず、そしてそれを自動化することもできないとしたら、次にあなたができるベストなことは人に「任せる」ということだからです。
でも、言われるまでもなく、あなたはこの重要性について分かっていらっしゃることでしょう。
でも゛やらない”のです。だからここでは、〝任せるべきだ”と分かっていても、〝なぜ”そうしないのか、を考えてみます。
自分の時間をマルチプライ(増殖)しようというときには、必ず不安がつきまとうものです。
人に任せるときに感じる不安とは、満足できるものにならないのではないか、自分ほど良くはできないのではないかというものでしょう。
だからこそ、その不安があなたをいつまでも浅はかな考え方に押し込めます。
つまり、「自分でやったほうが速い」というストーリーです。
完璧主義は理屈の問題ではなく、感情の問題です。これをすぐに治す魔法のような方法はありません。
でも、あなたはどうにかして、学ばなければなりません。仕事を他の人に任せ、それがときに不完全であることを自分に許すということを。
すべて自分でするのはやめましょう。他の人を育て始めれば、いずれ彼らがまた別の人たちを育てることができます。
このメリットは時間の増殖だけではありません。
成果までもがマルチプライ(増殖)し始めるということです。時間は真に限られたリソースです。それを理解すれば、その重要性が分かります。
❹「未完成を許す」=先延ばしにする
ここまで見てきた戦略には問いかけが発生します。
「削る」の段階では「このタスクをしなくても暮らしていけるか?」。
「自動化する」では「このタスクはシステム化できるか?」。
「任せる」では「のタスクは他の人にもできるか?」。
でも、すべての答えがノーのときはどうなるでしょうか?自分でそのタスクをすることになります!
自分がしなければならない以上、残る問題は今やるか、あとでやるかです。
ここで意図的に自分に問いかけてほしいのが、「これは後回しできるか?」という質問。
そう、意図的な先延ばしを自分に許すのです。
ただし、意図的な先延ばしは単なる先延ばしとは違います。
その仕事をするのにジャストで絶妙なタイミングまで「待つ」ということです。
なぜなら、ものごとは変化するからです。
計画も、期日も、価格も、法律も、テクノロジーも、戦略も変わります。
とんでもなく変化の速いこの時代にあって、ものごとはつねに変化し続けています。
ということは、物事を早く進めると「予期せぬ変化コスト」が生じやすくなります。
実際、我々の仕事に終わりが来ることはありません。
1つのプロジェクトが終わっても、すぐ次のプロジェクトが始まります。
あらゆることはつねに進行形で、何かかが「完了した」ように見えても完了していません。
でも、ゴールはありませんが、最終期限もまたありません。
だから未完成への許しを自分に与えましょう。
必死でものごとをコントロールすることをやめたとたん、心は穏やかになります。明日でもやれることを今日やる必要はありません。
最後の戦略❺は次回をおたのしみに(^_^)/
